モルモットは汗をかくことができない生き物。そのため人間のように体温調節をすることができないことから暑さが苦手です。
このことからモルモットを飼う上で暑さ対策は必要不可欠と言っても過言ではありません。
とはいえどのように暑さ対策をすればいいのかよくわからないという方もいるのではないでしょうか。
そこで今回はモルモットの暑さ対策でオススメの方法を徹底解説していきます。
暑さ対策に悩んでいる方やこれからモルモットを飼おうとしている方はぜひチェックしてみてください。
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そもそもモルモットの適温は?
まず前提としてモルモットに適した温度・湿度を確認しておきましょう。
温度 | 20℃〜26℃ |
湿度 | 40%〜60% |
野生時代のモルモットは南米の高原で生活していた歴史があります。そのため、高温多湿な場所は慣れておらず、そういった環境で暮らしていると体調に支障をきたすことも。
このことからモルモットを飼うということにおいて温湿度の調節は必須と言えるでしょう。
チェックポイント
モルモットの暑さ対策をする上で温湿度計も絶対に必要です。これがないと暑さ対策をしようとしてもどのくらい対策をすればいいのかわからないからです。
温湿度計の中にはスマホに連動しているなど高機能なものもありますが安いものでも充分です。
もしまだ持っていない方はケージに温湿度計を取り付けて暑さ対策を始めてください。
モルモットが暑がっている時にする行為
モルモットは暑がると以下のような行動をとるようになります。
- 体を伸ばしてグデッとしている
- 水を飲む量がかなり多くなる
もしこういった行為をするようになったらそれは暑がっている可能性が高いので今よりも室温を下げてモルモットの様子をしっかりと確認してあげてください。
体を伸ばしてグデっとしているのはただ単にリラックスしているだけの場合もあります。
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暑さ対策にオススメのアイテム
品種にもよりますがモルモットは暑さに弱い生き物です。またモルモットの特徴として汗をかくことができないということも頭に入れて暑さ対策をしてください。
人間が涼しいと思っていてもモルモットにとっては暑いと感じている場合もありますので、部屋の温度は思っているよりも低めに設定しておきましょう。
皆さんが想像する暑さ対策はだいたい以下の通りではないでしょうか。
- エアコン
- 扇風機
- サーキュレーター
- 冷却グッズ
- 遮光カーテン
- 窓用断熱シート
ですがこの中には暑さ対策としてはオススメできないものも含まれています。
本当に暑さ対策になるものはどれなのか順番に見ていきましょう。
エアコン
いきなりですが暑さ対策で1番オススメなのはエアコンです。その理由は温度管理がカンタンで手っ取り早く効果を得られやすいからです。
チェックポイント
モルモットを飼う上で夏場はエアコンを付けっぱなしにしていないと絶対に無理です。
夏はモルモットの適温範囲である26℃は必ずと言っていいほど超えてくるのでエアコンは付けっぱなしにしてください。
エアコンなしはダメ
厳しい言い方になりますがエアコンを付けられないならモルモットは飼わないようにしてください。
モルモットの適温を考えるとエアコンを付けていない場合、最悪の事態が起こってもおかしくはありません。
エアコンを付けるとその分電気代もかかりますが、それでもモルモットを飼うならエアコンは必須だということは頭に入れておいてください。
電気代が気になるなら電力会社の乗り換えもアリ
先ほどエアコンは必須とお伝えしましたが、やっぱり電気代は気になりますよね。またエアコンを付けっぱなしにすると、当然その分電気代も高くなります。
使っている時間を短くすれば多少は電気代が抑えられますが、今の日本の夏の温度はどの時間帯でもモルモットの適温よりも上がってしまうことが多いため、なかなか難しいところ。
そこでオススメなのが電力会社の乗り換えを検討してみるということです。
自分に合ったプランを選ぶことで今よりも年間数万円レベルで安くなることもあります。
- 電力会社は昔からずっとこの会社だし、、、
- 乗り換え手続きがめんどくさいなあ、、、
といった色んな意見があるかと思いますが、今よりも安い電力会社に乗り換えられたら一度手続きを済ませるだけで、後は生活水準を下げることなく電気代を抑えることが可能です。
エネチェンジというサイトでは郵便番号と1ヶ月の電気代などを入力するだけで簡単に電気料金をシミュレーションすることが可能です。
節約のためにもオススメの電力会社やそのプランなどを比較して1番安いところがどこなのかを確認してみましょう。
たった1分で電気料金シミュレーション
定期的なクリーニングはしておいた方がいい
エアコンの外側なら個人でも掃除ができますが、中の方に溜まった汚れやカビはどうにもなりません。
実際に内側が汚れていても放置しているとエアコンから黒い汚れや液体が飛んできます。もしそういった汚れがモルモットに当たると悪影響があるのはある意味当然のこと。
なのでエアコンは定期的なクリーニングをしておいた方が人間にとってもモルモットにとっても安心。
また虫が苦手な方はエアコンクリーニングをしておくことを強くオススメします。理由は汚れを放置していると虫の発生に繋がるからです。
- モルモットにホコリやカビをかけたくない
- 虫が苦手
そんな方はエアコンのクリーニングでホコリやカビ、虫のいない環境を作ってみましょう。
汚れを除去して運転効率アップ
扇風機
結論から言うと扇風機はオススメしません。その理由は扇風機で風を送ってもモルモットは涼しさを感じることができないからです。(モルモットは水を飲んでおしっこをすることで熱を逃がします)
人間の場合なら
- 汗を出して
- 扇風機の風を受けると
- 汗の気化熱によって体温を下げることができる
という流れになるのですが、先ほどの通りモルモットは汗をかくことができないので扇風機を使って風を送っても涼しく感じないのです。
もちろん空気を循環させるために使うという手もありますが、扇風機は空気を循環させることに向いていません。空気を循環させるというのが目的なら扇風機よりサーキュレーターの方がオススメです。
これらのことから暑さ対策で扇風機はやめておいた方がいいでしょう。
サーキュレーター
サーキュレーターは扇風機に比べてまだ使い所はあります。
「扇風機とサーキュレーターって一緒なんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、そもそも扇風機とサーキュレーターは似ているようで機能が異なります。
上の画像のように扇風機に比べてサーキュレーターは空気を循環させることに向いています。
- こもった空気を入れ替えたい
- 部屋について糞尿のニオイを入れ替えたい
こういった時にはサーキュレーターはオススメです。
ちなみにエアコンとサーキュレーターを組み合わせて使うというやり方もありますが、基本的にはエアコンのみで温度管理は充分です。
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冷却グッズ
メインの暑さ対策はエアコンになりますが、冷却グッズも暑い夏を快適に過ごすことができるアイテムです。
チェックポイント
もしエアコンが故障したり、停電などによってエアコンが切れてしまった時のためにも最低1つは冷却グッズを用意しておくと安心です。
ただネットショッピングで冷却グッズを調べてみると多くの商品がヒットしますが、結局どれが良いのかわからない方もいるのではないでしょうか。
そこでここでは冷却グッズのそれぞれの特徴を解説していきます。
ぜひ参考にして飼っているモルモットに最適な冷却グッズを探してみてください。
モルモットの冷却グッズの種類としては主に以下の4つ。
- アルミ
- 大理石
- マット
- ジェル
この中で噛み癖のある子にジェルタイプはオススメしません。噛んで外側が破れ、ジェルを誤飲する可能性があるためです。
それぞれのメリット・デメリットを表にまとめましたので参考にしていただければと思います。
冷却グッズ | メリット | デメリット | |
---|---|---|---|
アルミプレート | ・冷却効果が高い ・お手入れがカンタン ・滑り止め付きのもある | ・直射日光にあたっていると逆に熱くなる可能性がある ・おしっこでビチャビチャになりやすい | Amazon 楽天 |
大理石 | ・石の自然なひんやり感 ・どっしりしているので動かされることがない ・滑り止め付きのもある | ・重い ・落とすと割れる可能性がある ・おしっこでビチャビチャになりやすい | Amazon 楽天 |
冷却マット | ・柔らかく軽いのでケガをしにくい ・硬い素材が苦手な子にピッタリ ・他に比べておしっこを吸収するのでまだ衛生的 ・洗濯できる ・収納性が高い | ・他に比べて冷却効果がイマイチ ・破れやすいので噛み癖のある子には使いづらい | Amazon 楽天 |
ジェル | ・柔らかい ・弾力性がある | ・噛んで外側が破れ、ジェルを誤飲する可能性がある |
繰り返しになりますがジェル状の冷却グッズはモルモットはかじって中身のジェルを飲み込んでしまう恐れがあるためやめておいた方が無難です。
またモルモットに冷却グッズが涼しい・冷たいものだと認識させなければ、もし暑くなっても冷却グッズを使ってくれないことがあります。
なので冷却グッズの上に好物を置いたりして実際に乗ってもらい、「ここは冷たくて気持ちがいい楽しい場所だ」ということを覚えてもらうことも大切です。
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保冷剤
保冷剤は冷却効果はありますが、基本的にはオススメはしません。
その理由は以下の通りです。
- 温度が一定にならない
- モルモットに近い場所に置くと冷えすぎてしまう
- 部屋の温度が高いとすぐに溶けて冷却効果が数時間も持たない
- タオルなどとセットで使わないと水滴がつく場合がある
- 水滴がつくことでカビが発生しやすくなる
- そもそもエアコンを付けているなら保冷剤自体が不要
もちろん冷却効果はありますが上記のようにデメリットも多く、飼い主としても手間が増えて大変です。
チェックポイント
唯一使えるタイミングは夏場にお出かけする時です。キャリーバッグの上に保冷剤を置くことで一時的なら暑さを凌ぐことができます。
もしもの時のために準備しておくのもアリですね。
遮光カーテン
部屋のカーテンを遮光性が高いものに変更することも暑さ対策になります。
遮光カーテン単体でも効果はありますが、もう1つ大きな特徴として、遮光カーテンによって部屋の温度上昇が抑えられることでエアコンの電気代が節約できることが挙げられます。
一応部屋が暗くなるというデメリットはあります。とはいえ暗い場所が好きなモルモットにとってはむしろメリットとも言えるでしょう。
また最近では
- 撥水
- 抗菌
- 防臭
- 防汚
といった機能が付いたペット用の遮光カーテンもあります。
- エアコンの電気代が気になる
- 糞尿のニオイが気になる
- 万が一の時でも室温が上がりにくくなるようにしておきたい
このような方は遮光カーテンに変えることで今よりも快適な生活を送れる可能性が高くなるでしょう。
\とにかく遮光性を重視する方へ/
\ほどよい遮光性でペットに適したカーテンが良い方へ/
窓用断熱シート
先ほどの遮光カーテンと似ていますが、窓用断熱シートも暑さ対策に有効です。
特に暑い日差しが入りやすい部屋ならより効果的でしょう。
窓用断熱シートの具体的なメリット・デメリットは以下の通り。
メリット
- 熱の出入りを抑えることができる
- 紫外線を抑えることができる
- 室温を下げられることでエアコン代を節約できる
- おしゃれなデザインが多いためインテリアとしても使える
- 種類によっては外からの目隠しになるものもありプライバシーが守られる
- もしガラスが割れても破片が飛び散らない
デメリット
- 貼るのがわりと大変
- 使っていくうちに気温や紫外線のダメージを受けてしまい機能が劣化して張り替えなければいけないこともある
- 透明度が低いシートを貼ると外の景色が見えにくくなる
このように色々メリット・デメリットがあり、意見も様々ですが個人的には断熱シートは効果があると感じています。
とはいえ実際に効果がないという方もいますので無理に買う必要はありません。
暑さ対策という点においてはエアコンを付けているだけでも80点は取れますからね。
部屋の中で温度差を付けておく
部屋の温度が快適になったとしてもまだ安心はできません。
というのも室温が思った以上に下がってしまって、逆に寒くなる可能性があるからです。
そのため部屋の中で
暖かいところ
涼しいところ
をあえて作ってあげましょう。
そうすることでモルモットは自分の好きなタイミングで好きな温度帯を選ぶことができるようになります。
冷却グッズや毛布などを使ってモルモットが暑くなっても寒くなっても対応できるようにしておきましょう。
ケージの置き場所も暑さ対策になる
エアコンを付けていても部屋の温度は完全に一定にはなりません。
以下のような場所にケージを置いていないか確認してみましょう。
- 直射日光に当たる場所
- エアコンの風が直接当たる場所
- 部屋のすみっこ
部屋のすみっこは空気の循環が悪いことから
- 湿気がこもりやすく
- ホコリやゴミなどが溜まりやすい
といったデメリットがあります。
知らないうちに温湿度が上がっていたということのないようにケージの置き場所も見直してみましょう。
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食べ物・飲み物はこまめに交換する
人間の食事と同じで夏の暑い時期では食べ物や飲み物が腐りやすくなります。
もったいないという気持ちはありますが、新鮮さを保つためにも、ケージの掃除をするときに残っている
- 牧草
- ペレット
- 水
といった飲食物は全て新しいものに交換してあげましょう。
特に水は朝と夜の1日2回交換してあげてくださいね。
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おわりに
夏の暑さ対策にエアコンは必須です。
逆にエアコンさえ付けていれば他の対策はそこまでシビアにする必要がありません。
飼い主が外出していてもずっとエアコンは付けっぱなしにして、モルモットが体調を崩さないようにしっかりと対策をしていきましょう。
電気代が気になる場合は電力会社の乗り換えも検討して、今よりも安く快適にモルモットとの生活を満喫していただければ幸いです。
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