この記事を読みにきたということはモルモットを飼おうか悩んでいる方、もしくはすでに飼っているものの、改めて確認したいという方なのではないでしょうか。
実際モルモットは犬や猫といったメジャーなペットとは飼い方や飼うにあたっての環境づくりが異なり、少し難しいところもあって飼いづらさがあるかもしれません。
そこで今回はモルモットを飼うにあたって以下の項目を解説していきたいと思います。
- 飼い主としての心得
- どのくらいのお金がかかるか
- さまざまな注意事項
どのくらいお金がかかるかだけを知りたい方は目次の”初期費用と飼育にどのくらいのお金がかかるか”をタップしてください。
先にお金についてざっくりこのくらいかかるという金額を出しておくので参考にしていただければと思います。
- 初期費用の合計は最低でも1万5000円、高いものをそろえるなら4万円はかかる
- 1ヶ月のモルモットの飼育代は電気代や医療費はその時によって値段が大きく変わりますが最低でも5000円はかかる
飼えるかどうかの確認は面倒なところもありますが、飼ってから思わぬトラブルが起こることのないようにきっちりチェックしておきましょう。
飼い主の心得
飼い主が心得ておくことは以下の通り。
- モルモットについてしっかり学ぶ
- 牧草や水の交換・適量のおやつ・ケージの掃除を毎日する
順番に深掘りしていきます。
モルモットについてしっかり学ぶ
まず前提としてモルモットについての知識は持っておいたほうが飼ってからのスムーズさが全く異なります。
- モルモットはどんな性格なのか
- 何を主食として、他にどんなものを食べるのか
- 適切な温度と湿度はどのくらいか
- ジャンプ力や走る速さなどの身体能力
- どういったケージやハウスが適切か
以上のことなどは理解した上で飼うべきと言っても過言ではありません。
逆にこれらのことをわかっていないと、いざモルモットを飼い始めた時に「こんなはずじゃなかった」と最悪の結果になることも。
しっかりと知識を身につけて飼育がきちんとできるかを考えた上で、最終的に飼うか飼わないかの判断をするようにしましょう。
牧草や水の交換・適量のおやつ・ケージの掃除を毎日する
モルモットは食欲旺盛で糞尿が非常に多い生き物。
ビックリするほどエサを食べるのが速く、気づけば大量のうんちが転がっているなんてことはよくあります。
このことから、どんなに最低でも1日に1回はケージ内の掃除をしてあげなければいけません。
以下の表は、何を・どのくらいの頻度で掃除すべきかを表したものです。
手入れ対象 | 頻度 |
---|---|
牧草 | 1日2回(朝・夕) |
水 | 1日2回(朝・夕) |
食器類 | 1日1回 |
ケージ内(ペットシーツ) | 1日1回 |
すのこ | 1週間に1回 |
ケージ全体 | 月に1回(理想は1週間に1回) |
モルモットは常に食べて健康を保つので牧草を切らすのは絶対にダメです。
また、水は清潔なものを与えるのはもちろん、飲む量も体の大きさの割に結構飲むので要注意。
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モルモットを飼うつもりでこれを読んでいるあなたは毎日掃除ができますか?
面倒だからと掃除をサボったりしませんか?
脅したいわけではなく、怒っているわけでもありませんが、モルモットを飼うにあたって大変なこともたくさんあるということは頭に入れておいてくださいね。
初期費用と飼育にどのくらいのお金がかかるか
当然ですがモルモットを飼うとその分生活費も上がります。
まず初期費用としてモルモットを飼うのに必要なものは以下の通り。
- ケージ(約4000円〜15000円)
- ケージに敷く床材(約1000円)
- ハウス(隠れ家)(約1500円〜4000円)
- 給水ボトル(約500円〜2000円)
- ペレット用のお皿(約1000円)
- かじり木(約1000円)
- キャリーバッグ(約2000円〜5000円)
- 牧草(約500円〜1500円)
- ペレット(約500円〜2000円)
- ペットシーツ(約1000円〜5000円)
チェックポイント
初期費用の合計は最低でも1万5000円、高いものをそろえるなら4万円はかかると思ってください。
※もしエアコンがない場合はエアコンの購入も必須です。
上記の中にプラスして日常的に購入するものは以下の通り。
- 牧草(1袋約500円〜1500円)
- ペレット(1袋約500円〜2000円)
- ペットシーツ(約1000円〜5000円)
- 野菜
- エアコンやペット用ヒーターなどの電気代
※ケガや体調が悪い時は病院に連れて行くこともあるので、その場合は医療費もかかります。
チェックポイント
電気代や医療費はその時によって値段が大きく変わりますが、1ヶ月のモルモットの飼育代は最低でも5000円はかかると考えておきましょう。
確認事項
モルモットを飼う前に確認しておくことはたくさんあります。
- そもそも今住んでいる家がペットを許可しているか
- 一緒に住んでいる家族・同居人の了承を得ているか
- モルモットをお迎えする部屋にエアコンはあるか・24時間使用できるか
- 近くにモルモットを診てくれる病院があるか
- 本当にどうしようもない事情で飼えなくなってしまった時にどうするか
この確認事項をチェックして本当に飼えそうか参考にしてくださいね。
そもそも今住んでいる家がペットを許可しているか
まず賃貸に住んでいる場合は、その賃貸がペットを許可しているかを確認しなければいけません。
ここでペット不可の場合はモルモットを飼うことは諦めるか、ペット可の賃貸もしくは一軒家に引っ越しをする必要があります。
また他の対策として、ペット不可でも大家さんにモルモットはOKか確認してみるのもアリでしょう。
その理由は、契約内容にペット不可と記載があっても小動物ならOKにしている賃貸もあるからです。
実際に確認してみてモルモットも禁止と言われたら残念ではありますが、その賃貸で飼うことは諦めてくださいね。
ちなみにペット不可の賃貸で隠れてペットを飼うのはオススメしません。
もしバレた場合は以下のようなペナルティーを受けることがあります。
- 強制退去
- クリーニング代の請求
- モルモットを手放す
このようなトラブルで自分はともかく、周りの人、そして何よりモルモットに迷惑をかけることのないようにしてください。
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一緒に住んでいる家族・同居人の了承を得ているか
前提としてモルモットを可愛いと思う人もいれば、可愛くないと思う人もいます。
そもそもネズミ自体が苦手という人もいるでしょう。
そうした中で突然モルモットを飼ってきて家族・同居人にモルモットが苦手な人がいればトラブルになるのは言うまでもありません。
なのでモルモットを飼う前に家族・同居人にモルモットを飼っていいかの許可を必ずとってください。
またモルモットは食欲旺盛で糞尿が非常に多い生き物。
事前に飼っていいという許可をとっておくことで
- 出張
- 入院
- 旅行
と言った一時的にモルモットのお世話ができない時でも家族・同居人に代わりにお世話をやってもらうこともできるでしょう。
許可をもらうのに3ヶ月かかった
余談ですが筆者がモルモットを飼うことを家族に認めてもらうのに3ヶ月ほどかかりました。
3ヶ月もかかった理由は
- ネズミが苦手な人がいたこと
- 本当に最後までお世話をしてあげられるか
- 別れが悲しい
こう言った理由があったからです。
まずこういったペットを飼う、飼わないの話は理屈ではわかっていても感情がどうしてもついてこないことがあるということを理解してあげてください。
もし反対されてもケンカは起こさずに、とにかく飼いたいと言う気持ちと必ず最後まで面倒を見ると言う思いを伝え続けてみましょう。
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モルモットをお迎えする部屋にエアコンはあるか・24時間使用できるか
モルモットの適した温度は20度〜26度、湿度は40%〜60%です。
温度 | 湿度 |
20度〜26度 | 40%〜60% |
しかし日本では夏は30度を超えることが多く、冬は住んでいる場所によっては0度を下回ることもあるため、モルモットを飼う場合はエアコンは必須でなおかつ24時間つけっぱなしにしてください。
また24時間つけっぱなしにしていると汚れも付きやすくなるため、業者にクリーニングしてもらうことも考えておくといいですね。
ちなみに春・秋はエアコンなしで問題ないと思っていても、時間帯によって急激に温湿度が変化しやすい季節でもあります。
常に一定の温湿度を保つためにも基本はエアコンを付けっぱなしにするようにしましょう。
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近くにモルモットを診てくれる病院があるか
犬やネコならほとんどの動物病院で診てくれますが、モルモットを診てもらえる動物病院は少ないと言っても過言ではありません。
事前にモルモットを見てくれる病院がどこにあるかを必ず確認しておきましょう。
また自家用車があれば多少遠くても問題ありませんが、ない場合は徒歩ではなくタクシーを使ったほうがいいです。
もちろんお金はかかりますが、ストレスに弱いモルモットは外出時間が長いことでも体調を崩すことがあるためです。
ちなみに病院内では犬・ネコ・鳥など様々な動物の鳴き声が響き渡るのでキャリーバッグをさらにタオルなどを被せて暗くし、少しでも安心できる環境を作ってあげましょう。
本当にどうしようもない事情で飼えなくなってしまった時にどうするか
前提として飼えなくなってしまうという状況はなんとしても避けてください。
その上で、本当にどうしようもない事情ができてしまった場合の選択肢は以下の通りです。
- 身の回りの人で引き取ってくれる人がいないか聞いてみる
- ホームセンターや動物病院に引き取ってもらうか広告を出してもらうようにお願いしてみる
- 動物愛護センターに連絡してみる
- ペットのおうちやジモティーと言った里親を募集するサイトに登録してみる
繰り返しになりますが、これらは本当にどうしようもない事情ができた場合のみ行うようにしてください。
おわりに
モルモットは飼うのは簡単そうに見えますが、丁寧にお世話をしてあげないとすぐに弱ってしまう生き物です。
掃除や確認は大変ですが、飼ってから飼い主自身が大変な思いをしないためにも飼えるかどうかを慎重に判断してからモルモットをお迎えしてくださいね。
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