モルモットを飼っている方は今どんな床材を使っていますか?
床材はモルモットをケージで飼う上で欠かせないものの1つです。
ただこの床材によってモルモットは歩きにくかったり、場合によってはケガをしてしまうことも。
そのため快適な環境作りの中で床材選びが大切なのは言うまでもないでしょう。
タイトルの通りオススメの床材はバスマットでその中でもマイクロファイバーバスマットが1番オススメになります。
またその他にも
- 床材の必要性について
- ケージで使用する床材を選ぶポイント
- なぜマイクロファイバーバスマットがオススメなのか
- 床材のそれぞれのメリットデメリット
こういったことをこの記事では紹介していきます。
モルモットにとっても飼い主にとっても安心して暮らせる環境作りをしていきましょう。
先に床材一覧比較表を載せておきますので参考にしていただければと思います。
床材 | マイクロファイバーバスマット | タオル | すのこ | 牧草 | チップ(おがくず) | ペットシーツ | 新聞紙 |
清潔性 | (4.5 / 5.0) | (3 / 5.0) | (5 / 5.0) | (2.5 / 5.0) | (3 / 5.0) | (3.5 / 5.0) | (2 / 5.0) |
安全性 | (5 / 5.0) | (3 / 5.0) | (1 / 5.0) | (5 / 5.0) | (3 / 5.0) | (3.5 / 5.0) | (2 / 5.0) |
掃除のしやすさ | (3.5 / 5.0) | (4 / 5.0) | (3.5 / 5.0) | (2 / 5.0) | (1 / 5.0) | (5 / 5.0) | (5 / 5.0) |
コスト | (4 / 5.0) | (5 / 5.0) | (4 / 5.0) | (2 / 5.0) | (2 / 5.0) | (3.5 / 5.0) | (4 / 5.0) |
※床材のメリットデメリットから見たい方は目次の”床材それぞれのメリットデメリット”をタップしてください。
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そもそも床材はなぜ必要?
モルモットをケージで飼育していく上で床材は必要不可欠と言っても過言ではありません。なぜなら床材がないと不衛生になり、モルモットの足の負担が大きくなりやすいといったデメリットがあるからです。
飼い主としては床材があることで
- モルモットがケガをする心配がなくなる
- 掃除がラクになる
- お金が節約できる可能性がある
- 物によっては温度管理の助けになる
といった多くのメリットがあります。
床材をしっかり設置し、知識を身につけて今よりラクにお得に、そして思わぬトラブルが起こらないようにしていきましょう。
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床材選びのポイントと注意点
まず床材を選ぶ前に飼っているモルモットの性格を理解しておく必要があります。
例えば次のようなイメージです。
- 活発に動き回るか
- やんちゃで物を動かしたりするか
- 噛み癖があるか
床材によっては噛み癖があると設置してはいけないものもありますので注意してください。
飼っているモルモットの性格を知った上で床材選びのポイントは以下の通り。
- 清潔性
- 安全性
- 掃除のしやすさ
- コスト
どれも重要な要素になるので1つ1つじっくり見ていきましょう。
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清潔性
モルモットは体こそ小さいものの
🌀よく食べ
🌀よくトイレをする
🌀キレイ好きな性格です。
そのため床材に清潔性がないと
- 足やお尻などが汚れて
- ストレスを感じやすくなり
体調にも影響が出ることがあります。
このことから可能な限り清潔さを保つことができる床材を選ぶようにしてください。
安全性
床が安全であることは基本的な生活をしていく上で非常に重要な要素になります。
というのもモルモットに限らず床に凹凸があったり、穴があったりすると安心できる場所とは言えないどころか、下手をするとケガをすることもあるからです。
モルモットの飼育において安全な床材とは以下のようなものです。
- クッション性がある
- 滑りにくい
- 噛んでも問題ない
1つずつ深掘りしていきましょう。
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クッション性がある
クッション性があることは足に良いことはなんとなくイメージしやすいかもしれませんが、実際に硬い床より柔らかい方が足には良いです。
ちなみにクッション性があると言っても本当のクッションのような足をとられるほど柔らかいものはやめておきましょう。
また柔らかい素材のものはモルモット自身が気に入りやすい傾向にあるので、そういった意味でもクッション性のあるものはオススメです。
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滑りにくい
滑りやすさはケージ内というよりも部屋んぽする時に問題になりやすい項目です。
よくある例としてはフローリングで部屋んぽをさせている場合。フローリングは滑りやすいので当然モルモットの足の負担も大きくなります。
最初のうちは大丈夫と思っていても足のダメージの積み重ねによるケガもあるので、そういったフローリングのような滑りやすい床材は変えておきましょう。
フローリングの代替案としては次のようなものがあります。
- クッションフロア
- タイルカーペット
- コルクマット
これらはフローリングよりも滑りにくいのはもちろん、種類によっては滑り止め付き・防音・防水といった機能を持つものもありますので検討してみることをオススメします。
他にも夏場などでアルミプレートを敷く場合もありますが、実際にケージ内にアルミプレートを置いてからモルモットが足を滑らせていないかチェックしておきましょう。
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噛んでも問題ない
モルモットは噛んでストレスを発散したり、歯が伸び過ぎることを防いでいます。
また興味があるものを噛んで確かめてみるという性質もあります。人間で言うところの手に取って確かめてみるといったイメージです。
そのため
- ペットシーツ
- 新聞紙
- ダンボール
のようなちぎれてしまう床材はそのまま飲み込んでしまうリスクがあるため注意しましょう。
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掃除のしやすさ
掃除のしやすさは床材選びの判断基準から抜けてしまっていることが多いのですが、実際にお手入れをしてみると思っていたよりも大変だったりするんですよね。
「この子のためなら何時間でも掃除できるよ」という方もいるかと思いますが、「ぶっちゃけできることならお手入れはラクをしたい」という方もいるのではないでしょうか。
床材はペットシーツのようにサッと丸めて捨てられるものから、おがくずのようなかき集めたつもりでもそこら中に散らばってしまうものもあります。
モルモットの様子を見ながら、飼い主としても掃除がしやすい床材を選ぶことも重要ですね。
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コスト
モルモットはかけがえのない大切なペットです。
ただどの床材がどのくらいのコストがかかるのかというお金の面について考えることも大切であり、生活をしていく上では必要不可欠でしょう。
- 使い捨てのもの
- 洗って使い続けられるもの
上の2つなら個人的には洗って使い続けられるものがオススメになります。とはいえ洗うのが面倒ですぐに新しいものに交換したいという方は使い捨ての方がコスト的には安く抑えられるかもしれません。
あいまいな表現になっているのは床材がキレイか汚れているかの判断は人それぞれでもあるためです。また飼っているモルモットがどのくらい糞尿をするかにもよるでしょう。
なので実際に色んな床材を試してみてモルモットの様子とコストとのバランスを探してみることをオススメします。
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床材それぞれのメリットデメリット
冒頭の繰り返しになりますが、オススメの床材はバスマットでその中でもマイクロファイバーバスマットが1番オススメです。
ただその他にも色んな床材があり、「あの床材はどうなんだろう」といった疑問もあるかと思いますので床材それぞれのメリット・デメリットも併せて解説していきます。
マイクロファイバーバスマット
ざっくり結論
1番オススメ!
清潔性 | 安全性 | 掃除のしやすさ | コスト |
(4.5 / 5.0) | (5 / 5.0) | (3.5 / 5.0) | (4 / 5.0) |
モルモットの床材として1番オススメになります。
チェックポイント
マイクロファイバーバスマットの最大の特徴はモコモコの隙間にうんちが落ちてくれるので清潔性が保たれるということです。
またクッション性があり、すのこのような穴もないため安全性もバッチリ。さらにバスマットのため吸水性にも優れています。
コスト面でも1度買ってしまえば相当汚れない限りは洗って使い続けられるでしょう。
唯一のデメリットは掃除をする時にマイクロファイバーバスマットに入り込んだうんちが取りづらいことです。
そのため少しだけ掃除に時間はかかりますが、逆に言うとそれくらいしかデメリットが見当たりません。
- まだマイクロファイバーバスマットを試したことがない
- モルモットが今より清潔に暮らしてくれると嬉しい
- 足のケガをしないでほしい
- できればお金もかけたくない
これらに当てはまる方は1度マイクロファイバーバスマットを試してみるのもアリですね。
モルモットはモコモコの素材が好きな子が多いこともあってマイクロファイバーバスマットの上で足を投げ出してくつろいでいる姿が見られるかもしれません。絶好のシャッターチャンスですよ。
ちなみに他の床材にも言えることですが、何枚か用意して使い回せるようにしておきましょう。
タオル
ざっくり結論
ケガのリスクがあるのでオススメしない
清潔性 | 安全性 | 掃除のしやすさ | コスト |
(3 / 5.0) | (3 / 5.0) | (4 / 5.0) | (5 / 5.0) |
1番オススメのマイクロファイバーバスマットとタオルはなんとなく似ていますが、モルモットの床材としてのタオルはあまりオススメはできません。
その理由はタオルのわっかに足を引っ掛けてケガをすることがあるからです。
これは予想ではなく実際に起こったことがあるトラブルで、モルモットは足が引っ掛かったことで焦って強引に引き抜こうとするので危険です。
また噛み癖のある子はわっかの部分を噛んで引っ張ってしまうことで、さらに足を引っ掛けてしまう可能性が高まります。
もちろんタオルにはメリットもあります。
- 洗濯して使い回すことができる上にタオル自体が安いのでコストが抑えられる
- クッション性がある
- 掃除がラク
このようにメリット・デメリットの両方がありますが、やはりケガのリスクが高いことを考えるとタオルを床材として使うのはオススメはできないというのが結論です。
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すのこ
ざっくり結論
ケガのリスクがあるのでオススメしない
清潔性 | 安全性 | 掃除のしやすさ | コスト |
(5 / 5.0) | (1 / 5.0) | (3.5 / 5.0) | (4 / 5.0) |
すのこはケージを買った時にセットになっていることが多く、「とりあえずこのすのこを床材として使えば問題ないだろう」とそのまま使っている方もいるのではないでしょうか。
ただすのこの穴に足が挟まってケガをすることがあり、安全性がかなり低い床材と言っても過言ではありません。
先ほど解説したタオルと連続でオススメできないと書いてあって、気分が下がるとは思いますが飼っているモルモットがケガをしないように頑張って確認していきましょう。
そもそもすのこの穴が大きい理由はモルモットを飼う時に用意するケージがうさぎ用であることが多く、モルモットの足に合っていないことが挙げられます。
うさぎはすのこに足が挟まることがほとんどありませんが、モルモットはうさぎに比べて足が小さいので、すのこで足をケガする可能性が高くなるのです。
またケージで使用されるすのこには主に3種類あります。
- 木製すのこ
- プラスチックすのこ
- 金網すのこ
どれもすのこなのでオススメはできないのですがこの中でも、金網すのこはモルモットの足の負担がかなり大きいので特に危険です。
逆にすのこのメリットは衛生的であることです。
他の床材でも糞尿がモルモットに触れにくい構造にすることができますが、すのこはモルモットと糞尿を完全に分けることができるのが最大の強みになりますね。
ただ衛生的というメリットはあるものの、やはり足のケガのリスクが高いことから床材としては使うのはやめておいた方が良いというのが結論です。
牧草
ざっくり結論
誕生部や節目の時ならアリ
清潔性 | 安全性 | 掃除のしやすさ | コスト |
(2.5 / 5.0) | (5 / 5.0) | (2 / 5.0) | (2 / 5.0) |
メリット
- 最も自然な床材
- 足に優しい
- 保温性がある
デメリット
- 糞尿のついた牧草を食べてしまう
- 掃除が大変
- 捨てる牧草が増えるのでお金がかかる
牧草はモルモットにとって1番自然に近い床材で、大量の牧草を敷き詰める分、もしお出かけして帰りが遅くなっても牧草がなくなることはまずありません。
ただその牧草をたくさん使うということで掃除が大変でお金もかかるという飼い主に対するダメージが大きいのがデメリットです。
色んな場所でトイレをされると糞尿で汚れた牧草も食べてしまうので衛生面も気になりますね。
チェックポイント
牧草を床材として使うならバミューダグラスがオススメです。
バミューダグラスは
- 通気性
- 水はけ
の2つが他の牧草よりも優れているので床材にピッタリ。もちろん食べても問題ありません。
掃除とお金の面で大変なので、毎日ではなく誕生日や何かの節目の時に床材をバミューダグラスで敷き詰めてあげると良いですね。
実際に大量のバミューダグラスを敷いてあげると喜んで牧草の中ではしゃいだり潜ったりする姿が見れて癒されますよ。
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チップ(おがくず)
ざっくり結論
衛生面ではそこそこの効果は期待できるが、総合的に使い勝手が悪くコストもかかる
清潔性 | 安全性 | 掃除のしやすさ | コスト |
(3 / 5.0) | (3 / 5.0) | (1 / 5.0) | (2 / 5.0) |
メリット
- 消臭効果がある
- 保温性が高い
- 足に優しい
- 糞尿が下に入りやすい
デメリット
- 誤飲の可能性がある
- モルモットにチップが付きやすい
- 掃除がかなり大変
- 他の床材と比べて消費ペースが早い
床材としては消臭効果があり、柔らかいのでケガの心配はいらないのですが、誤飲の可能性があることと掃除がかなり大変というはっきりとしたデメリットがあります。
またモルモットの性格にもよりますがチップがモルモットについてしまうことも。
良いところ悪いところがあるのは他の床材でも言えることですが、こういったデメリットを覚悟してまでチップにこだわる必要がないというのが正直なところ。
特に誤飲はモルモットにとって大きな悪影響となるのでチップを床材として使うのはイマイチと言えるでしょう。
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ペットシーツ
ざっくり結論
掃除がラクで噛み癖のない子ならアリ!
清潔性 | 安全性 | 掃除のしやすさ | コスト |
(3.5 / 5.0) | (3.5 / 5.0) | (5 / 5.0) | (3.5 / 5.0) |
メリット
- 吸水性が高い
- 掃除がラク
- 色んなサイズがあるのでケージに合わせやすい
- 物によっては洗って使い回しができるものがある
デメリット
- 誤飲の可能性がある
- はしっこにおしっこをされると吸水できない
チェックポイント
ペットシーツがオススメできるかどうかは飼っているモルモットに噛み癖があるかないかにかかっています。
ペットシーツを噛む子はその流れでそのまま食べてしまうことが多いので、まずはペットシーツを敷いてみてモルモットが噛むかどうかをチェックしてみましょう。
もしペットシーツを噛まなければ掃除は丸めてポイするだけですし、洗えるペットシーツなら繰り返し使うことも可能です。
また洗えるペットシーツは他にも以下のようなメリットがあります。
- ペットシーツを毎回取り替えていた分のゴミがなくなるので、ゴミ出しがラクになる
- ペットシーツ代が抑えられるので節約になる
- ペットシーツを置く場所が必要なくなるので部屋がスッキリする
このように噛み癖がないということを前提とするならペットシーツは床材の選択肢に入るでしょう。
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新聞紙
ざっくり結論
床材として使わない方がいい
清潔性 | 安全性 | 掃除のしやすさ | コスト |
(2 / 5.0) | (2 / 5.0) | (5 / 5.0) | (4 / 5.0) |
メリット
- 掃除がラク
- コストが抑えられる
デメリット
- 誤飲の可能性がある
- インクを舐めたり体に付着することがある
- 吸水性が低い
- クッション性がほぼない
嫌われるのを覚悟の上でストレートに言うと新聞紙はありえないです笑
新聞紙は床材として使ってはいけない物と思っていただいて問題ありません。
これまで他の床材でもデメリットの部分を紹介してきましたが、新聞紙は誤飲とインクという危険度の高いデメリットがあることに加えて、吸水性もクッション性も低く、床材としての機能を果たせていません。
そもそも新聞紙は床材ではありませんので当たり前なんですけどね。
一応掃除の時はペットシーツと同じように丸めてポイするだけなところと、新聞をとっているなら実質コスト0というメリットはあります。
ただやはりデメリットがありすぎるので新聞紙を床材として使わないようにしてください。
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おわりに
今回はモルモットのケージに使われる床材について紹介させていただきました。
繰り返しになりますが1番オススメの床材はマイクロファイバーバスマットです。
床材が良くなるとモルモットが安心して暮らせる環境になり、飼い主は掃除がラクで経済的な負担も減らせるというメリットがあります。
ぜひこの記事を参考にして床材について考えてみてくださいね。